倶楽部HS「やりがいについて」に参加しました。 佐古田
参加後の感想
「やりがい」を考えるとき、この書籍を思い出した。
生きがいについて 神谷美恵子著 みすず書房
人間がいきいきと生きて行くために、生きがいほど必要なものはない、という事実である。それゆえに人間から生きがいをうばうほど残酷なことはなく、人間に生きがいをあたえるほど大きな愛はない。
(はじめにから引用)
〜がい、甲斐、という言葉。
私は相対ではなく、絶対の感覚で生きている実感だと思う。しかし、一度その「風呂」に浸かってみれば、甲斐があるという感覚もまた日常の風景となり、通り過ぎゆくものになるのだろう。
甲斐は甲斐ではあり続けない。辿り着けばさらに次の目的地が見えて来る。
わがままを通すのを「甲斐がある」とあなたは表現するだろうか。
望まぬ大きな仕事を「甲斐がある」とあなたは表現するだろうか。
つつがなく毎日が過ぎることを「甲斐がある」とあなたは表現するだろうか。
甲斐とは、納得を伴うあなた固有の成果、だ。
そんなものは、砂漠のオアシスの様に存在しないものなのかもしれない。
でも、私は求めて生きてみる人生も面白いと思う。
急かされ甲斐を目指すのは相対の世界だ。
それは相対の中には存在しない固有性であり、絶対の個である。
自らが何を果実とするのか、それによって姿形を変える〜甲斐。それは事実ではなく、各々の認識、解釈、生きる姿勢を表すのだろう。
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