少年は言った。 「誰も僕を認めてくれない」 先生は言った。 「学校の運動場に仮にダイヤモンドの原石が落ちていても誰も気が付かない。 しかし太陽が運動場に落ちていたら皆が気づくはずだ。自分の小ささを認め、太陽のように大きくなることだ。」 少年は確かに納得した。 そして人に必要とされる大人になった。 不足感から少年は努力したのだろう。 欠乏動機からの努力は劣等感を強化する…確かにそうかもしれないが、その劣等感すら乗り越えるのがこの少年にとって学びの順序なのだろう。 正しいかどうかなんて二の次。それより、現実に人を納得させ、その人を最後に幸せにする道をこの先生は教えたのかもしれない
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