山下統司「聞く」

教員の山下です。「聞く」について考えます。
世間では、「人の話を聞け」とよく耳にします。
私は、話の聞き方が分かりませんでした。
ですから、子供たちに聞き方を教えることができません。
私のしていたことは聞きながらメモを取ることでした。
とにかく、メモを取るんです。授業と同じですよね。
しかし、それを揺るがす出来事が起こりました。
教えを乞うためにある先生のもとを訪ねます。
先生は一生懸命メモをとる私にこうおっしゃいました。
「メモなんかとらなくてもいいよ。本当に大切なことは、
頭に入るから。今のあなたに必要なことが。」
私は、いままでメモを取ることが不可欠な行為であると
思い込んでいました。
よく考えてみるとそのメモを見返すことがほとんどないんです。
それからの私は、話を「聞く」だけに集中することになりました。そのあと時間をおいてメモに残すことにしています。
時間をおいてメモになったものが「今の私にとって」必要な情報であると思います。
それを、続けてた結果「聞く」が「入れる」。
「メモ」が「出す」ということに気づきました。
まず「聞く」に集中する。
今の自分に必要な情報を得る方法です。
「聞く」をもっと大切にしてほしいと思います。
本当に大切なことを聞き逃すことはないと思います。
私は、子供たちに「聞かせる」授業を目指しています。

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