TN「船乗り沼田くんはまだ帰ってこないのか?」
現代人は、とくに近頃の日本人はうっぺらい「損得」という価値観を第一優先にして、物事の判断をします。ぼくもそうだからよく実感します。
しかし、よく考えてみると、うっすぺらい損得勘定というものは、海にさざめく波のようなもの。高いと思っていた波は次の瞬間、あっという間に低い波に変わってしまいます。高くなったり低くなったり・・・。心はコロコロ変わるから「心」と音をつけたそうです。この損得という価値観は、このココロと同じようなもので、上がったり下がったりいたします。みなさんもココロに振り回されていないでしょうか。
最近ぼく思うのです。そんなあやふやなココロで考えることがすべてという価値観は捨てて、魂で考えることが、いま最も問われ、必要なことではないのかと。
魂で考えるとは、損得の上位にあるもので、いま私がここにあるのは、数え切れないほどの人たちの思いの結晶の上に乗っかっているという自覚です。私たちがすでに多くの恩を過去からいただいているという自覚です。そして、いただいた恩を、また未来へと恩送りする。そのこと一点を大切にする生き方こそが「魂で考える」ということではないでだろうか。
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