斉藤和則「量から質への転換」




先日の「肚をつくる読書会全国大会」では、名古屋の皆様にお世話になりました。ありがとうございます。
執行草舟さんとの5時間は価値ある時間でした。やはり直に力のある言葉を受けると格別なものがあります。圧倒されました。

「体当たりだ」「読書は著者との魂の交流だ」「行間を味わうのだ」と言われ、そうだ! と思うのはもちろん大切なことでしょう。

ただ、逆のものさしを持ち、あまのじゃくを自認する者として言わせてもらうと、今の自分のままで「そんな読書ができると思うなよ」ってことです。

そこに行き着くまでには、小学校で岩波文庫を全て読破した、読書のしすぎで失明寸前までいった、などの圧倒的な量をこなして、その域に辿り着いていることに気づかなければいけないのです。

今日から著者と魂の交流をするぞ、といったところで、今の自分の読書量では、その域にはいけないということを知っておかないといけません。

質の向上のためにはどうしても量が大事なのです。
量を極めていくしかないのです。
そうするとある時に質の転換が訪れるのです。
質の大切さを知りながら、まずは量を求めましょう。
転換の時が来るまでは、貪るように読むのです。




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