聖職と大人衆

全国の本屋さん。その店先に並ぶ書籍をぜーんぶ集めたら、ぼくらの社会「アタマの中身」になるんじゃないか?少し前まで教師や医師は聖職なんて言われていましたが、もしかして知性や教養を支える本屋さん、新聞や出版業界も社会の公器、聖職なのかもしれません。

昔からみんなの良心が集まり、何百年も守り培ってきた知性という聖域。でもその聖域が今危ないと聞く。書店は減りつつあると聞くし、沢山売れる見込みのない本は出版することも難しいらしい。儲けなきゃいけないのは当然といえば当然だけど、本来みんなの良心で支えていくはずの教育・医療・出版はお金儲けには馴染まないのが本質だと私は思う。
お客さんに耳が痛い事を言うから「儲からない」は当たり前、だけど町の成熟した旦那衆は必要性をよく知り抜いており、お金を出し合い聖職を支える。僕たち日本人はそんな循環型世界に住んでいた筈だ。

現在の本屋さんは孤軍奮闘の中、僕たちの求めに応じている。ぼくたちが手っ取り早く安易に解決法が手に入ると勘違いして、書店では「簡単にお金」「簡単にダイエット」「簡単に片付け」そんなタイトルが並ぶ。

街に旦那(ダーナ)がいないのだ。




名古屋逆もの年納め!
清水店長、吉川編集長、ギタリスト服部さん
ありがとうございました。
2019年も名古屋は熱いですよ❗️

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