「真理」元川


「真理(しんり)」はなかなか分からないが、「真理に近いもの」なら、分かる気がするのは僕だけだろうか。

「真理に近いもの」はこの世に長く存在しているものかなと。真理でなければ、この世から無くなってしまうからだ。

例えば「言葉」
話す言葉、書く文字もそうだろう。いつから存在しているかは専門家ではないから分からないが、この世から無くならないものの一つだと思う。

「音楽」
歌や踊り、演奏など、これも昔からあるのではないか。人間は音楽によって心がより豊かになる生物。

「お酒」
欧州ではお水の代わりに飲んでいたとされている。日本にもお酒の文化は古くからある。まぁ、昔のお酒はアルコール度数が低かったようだが。落語ではそれを更に水で薄める話がよく出てくる。

「本」
紙と文字の合わせ技。後世の者にこれだけは伝えておきたいという強い意志があったのだろう。それによって現代の僕らは昔の人の行動、考え方などの断片に触れることが出来る。歴史を紐解く資料ともなりうる。

遠い昔、焚書にて図書館が燃やされそうとしていたとき、その当時の学者たちが、火の中をくぐり抜け、まさに命懸けで本を救出し、近隣の国へ持ち帰ったエピソードが好きだ。その学者たちのお陰で僕らはその本を読めるのである。

まだ印刷技術が発達していない当時、本を書くことは大変な作業だったと想像できる。命を削って書き残す。墨やインクなどで何百ページと書き続ける。間違えたらそのページはやり直し。

そうまでして後世に残したかった「本」。間違っても現代のようなお金儲けのために書いた本など一冊も無かったのではないだろうか。

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