「人類史上?」佐古田

人類史上、「書き手」がこれほど存在する時代は無いだろう。SNS、ブログ、活字が世には溢れている。しかし、文章を書き上げ自己を内省する機会はあったのか。ペンは剣より強くなったのだろうか。

人類史上、これだけスマホによる「カメラマン」が存在する時代も無いだろう。しかし、UFOや幽霊の目撃写真は一向に増えず、増えたのは芸能人のゴシップや盗撮、リベンジポルノである。我々はネッシーも見失ってしまった。
ユーモアを無くした。生きる余裕を失った。
効率化は素晴らしいが、人間らしさを失った。
情緒の交流を失った我々は、テクノロジーによって空いた穴を埋めようと躍起になるが、処置が全くずれてる。

社会的感情は劣化は止まらない。動物化していく。怒る人を「噛み付く」と表現するが、動物化する者たちは、その場の感情が抑えられない。いつも怒りを表現できる社会的弱者や正当性を探している。

幼稚性、妬み、怒りの感情をそのまま表現するのは怖い。孤立してしまう。だから社会的正義の仮面を被り他者を攻撃し、自分を癒している。
怒る者は優しく教え諭せない。不満や怒りを正義という錦の御旗に置き換え、合理化をし内部感情を発散するのが目的であり、事実をわかりやすく伝え対象に興味を持ち、共に改善する目的はない。

ニセ正義漢と為政者の思惑は引き合う。
擬似的な敵対感情を煽ることで結束する。
他国を誹謗中傷することが愛国者ではない。
他人を誹謗中傷することが自分を愛することではない。

人類史上、これほど正義漢が登場した時代はない。

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