「言葉選びと推敲」熊谷
哲学書も小説も好きな自分にとって、今まで寄稿してきた文章には些か違和感がある。
文体だ。
砂漠のようなイメージが拭えない。
文体を変えるのは難しい。
そのような文体の本ばかりを読んでいるのだろうか。
それとも環境がそうさせているのか。
どちらにせよ、自分が書いている時点で違う文体で書くことは出来るはずだ。意識次第で。
では具体的に何をすれば良いか。
一つだけ考えるとするならば、推敲だろう。
先日、ある友人に教えて貰った。
自分のこれまでの文章と友人の文章は似ていて、両者共に無機質の塊らしい。
ただ友人は、次の日に再度見直すことで、その無機質な文章の中にどうやら有機質なものを発見することが出来るらしい。
その有機質だけを残せばより良くなるのではないか、という。
それは、一握の砂にある砂金を取り出すような作業だろうか。あるいは夜空の星をなぞり切り取ることか。
ただこれでは文体を直すことは出来ない。
友人にも、直すには結局日々の研鑽と修行が必要とのことは言われたばかりだ。
推敲以前に自分らしい伝わる言葉を選べるように研鑽に取り組むべきだろう。
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