「なぜ傷つきやすい?」佐古田

あなたは傷ついたと仰いますが、なぜ傷つきやすいか考えたことはあるでしょうか。

周囲は普通の人と同じようにあなたを扱っている。それでもあなたは不公平という。不満という。
心の底で、無意識に自分を特別に扱ってほしいと相手に要求しているからだ。その思惑が外れて騒いでいる。傷ついたと叫んでいる。
相手に「母なる者」を要求している。しかし本人は本当の意味での母なるものを知らないし体験したこともない。だから求める。飢えている。

他人は自分の望むように自分が望んだことをしてくれるべきだ、しかし満たされない。心の底で怒っている。憎しみがある。
表面では愛の人を装っているが心の底では怒りと憎しみが渦巻いている。自分を例外に扱って欲しいという満たされぬ思いがある。

その自己中心性。その盲目。
相手の都合は考えていない。相手が大事にしている世界が見えてはいない。いつも自分しか世界に存在していない。人の気持ちがわからない。
常に相手に対する要求だけがある。
私にはあなたが溺れているように見える。

いい加減気付きなさい。
あなたを苦しめているのは
あなたの心の底にいる置き去りにされた幼児の心。
甘え足りない幼児の叫びだ。
あなたは世界が自分に奉仕するように望んでいるが、世界はあなたに奉仕するようにはできてはいない。

憎しみを持つと人の心はそこで時を止める。
あなたの心の底は幼児のまま時が止まっている。
それを明かに眺める。
その憎しみ、怒りを見つめない限りあなたはそこで苦しみ続けるだろう。

自分にとって解決しなければならない問題は、見て見ぬふりを決め込みたい問題だ。
重要な他者との関係を重視するため、本来感じる重要な感情を自分自身が認めない。無意識に追いやり、意識から排除した。

今、堂々巡りをやめよ。
悩みとは怒りが変装した姿だ。


悩即菩提。


ええ言葉ですな〜。


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