「比翼連理」コペル
比翼連理、元々は、仲睦まじい夫婦の例えとして使われる。
比翼は一つの目と一つの翼を持ち、一体となって飛ぶという中国の伝説の夫婦の鳥
連理は愛し合った夫婦が離別させられ、死後別々に埋葬されても、墓から出た木の枝がお互いを求めて絡み合い、一つの樹となったという逸話から来る。
人間とコンピュータ、人間とAI、という話でよく議論が為される。
コンピューターに人は仕事を奪われ、今度はAIに仕事を奪われるのだと。
それが目的では無かったはずなのである。人間は人を支え、人々の暮らしを豊かに便利にするために新たなものを生み出してきた。
コンピューターという、人に似て人よりも優れる点を有する機械を生み出し、人間は膨大な情報を処理する術を得た。
コンピューターの原理やプログラミング、人工知能の概念などを生み出したアラン・チューリングは、若くして亡くなった愛する人をこの世に再び生かそうと思い暗号解読プログラムを作り上げた。
そのプログラムは難攻不落と言われたドイツの暗号、「エニグマ」を解読し戦争を終わらせる役に立った。
人間を模して作られたコンピューターを連絡させることで生まれたインターネットは、人間の頭脳同士を繋ぐ根本概念「アラヤ識」や魂の存在を示唆する。
各々のパソコンが繋がっているように、人間も深層意識では繋がっている。
故に世界を変えることは自分を変えることだと昔の偉人は喝破した。
AIもそのように人間を次の段階へ運んでくれる相棒となり得るのではないか。
それ相応に学びを怠らない人間にとっては、であるが。
機械と人間、遠い昔に手塚治虫が投げかけたようなアトムと人との関係性のように、悩みつつ、考えつつ、よりよいあり方を探っていけるよう、AIが普及する前の今こそ、各々の本との対話が必要なのではないだろうか。
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