「無題」無記名

街から物は消え、名前だけが独り歩き。
昔のように血で血を洗い流すような戦いではなく、今はもっと簡単なんだろうな、互いで互いを監視し合えばいいだけ。

もっともっとと貪って、どれだけあっても足りる事はなく。
ただ一つ、この世とあの世が違うのは、この不毛な大地にも生命は宿るのです。

合理性、経済性で全てを塗り潰された私たちの心は一体何処に戻って行けばいいのでしょうか。

人はパンのみに生きるにあらず。
行き場を失くした心が、この現代に飲み込まれ、何か私たちの理解の及ばない大きな怪物が生み出されてる気がしてならないのです。

わたしがやったと思っているうちは人間の「のぼせ」は下がらない。
頭で行なう事を否定する訳ではありませんが、結果はそれ同等、知識を超えられない。

内なる声に耳を傾け、死者と共に生き、求めて一歩踏み出して。

今、ここに、大きな願いの中で生かされている。

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