「遍満」佐古田
南無阿弥陀仏 柳宗悦著
柳宗悦さんをご存知ない方も、民藝思想や松本民芸家具は知ってるという方は多いのではないでしょうか。
清水店長にご紹介頂いた柳宗悦の思想は、新たな世界に橋を架けてくださいました。
民藝とは
一般民衆の手によって作られ、民衆の生活に用いられる品物。名工によって作られたものではなく、いわば普通の実用品で数多く作られる安もの、品物としては下品のもの。しかし、それらの品々にして極めて美しいもの、健康なものが数々見出された。いわば大往生を遂げ、成仏しきった品々があるのである。
なぜそんな美しいものが民衆の中から産み出されるのか。これらの品の美しさは決して自力に由来したものではない、凡夫の作る下品の器に救いが果たされるのはどうしても他からなんらかの力が加わっている。その力、他力とは何なのか。浄土門の教えではないか。(部分的に引用)
大衆の救済。
弱き者、許されざる者、悪人、下輩の者、下根の者こそ仏の正客である。
この世界に宝蔵菩薩が遍満している。
0コメント