対角線に立つ
人は虚空に向かい叫び続けることはできない。
そこに誰かの反応があるから、自らを確認し次のステップへ改善、挑戦ができる。例えば、子供に関心のない母親が常套句で発する「勉強しなさい」では積極的な成長が見込めないように、そばにいて承認し勇気づけてくれる誰かの存在は大きい。反応してくれる他者の存在の偉大さは、大人も子供も変わらない。
コロナをきっかけとし、たくさんの人達が感情や五感に根差した感情表現を始め、オンラインでも現実世界でも今までにない「贈与」をキーワードにする取り組みが同時多発的に、至るところで始まっている。
ここで重要なのは、贈与を念頭に置いた聴衆が存在しているかどうかだ。
「ほしい」より「与える」に重心を置いた聴衆の存在が、これからの社会建設には欠かせない。
贈与型社会が発生、継続していくために「与える」姿勢の受け止め側の不在は、贈与型発信者の素晴らしい取り組みも頓挫、やめてしまう原因になる。
贈与型社会の実現の目印は、現在から未来に向かい社会にとって必要な本や人を、経済合理性を離れて残せるかどうかが目印になるだろう。
大きな主語になってしまうが、より良い未来を建設していくため、発信者を応援し伴走する同じ気持ちの対角線にいる自分でありたい。
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