第2回「仕事」episode2

教員をやっております山下と申します。私の「仕事」とは、「お互いが進化と成長すること」です。私は、「教える」ということを試行錯誤しながら続けてきました。「教える」とは、「こちらがもっている知識や経験を伝え、合理的に物事を進めさせることである」と大きな勘違いをしていました。全くそうではありませんでした。教えたことが本当の意味で伝わることはありません。こちらが伝える内容を頭で理解してくれることと行動することは比例しないのです。だから、よく腹を立てていました。その中で「なぜそんなに腹が立つのか」ということを真剣に振り返りますと、それは、自分ができていないことだったのです。腹を立てている目の前の現象見て、自分に腹を立てていることに気づきました。そこで私は、「教える」ことにより「教えられる」ことに気が付きました。それからは、指導が劇的に変化し腹が立つことが極端に減り、生徒の行動は劇的に変わりました。「進化と成長」とは言い換えると「気づきと変化」であると思います。子供たちに気づかせてもらいました。気づくからこそ変化があります。それ以来、子供たちに対して「気づきを与える」だけに集中するようにしています。教員はこぞって「未来の子供が大切」と言いますが、綺麗ごとではなく具体的な行動を挑戦する教員(大人)にかかっていると思います。
最後に、「教える」と「教えられる」は双方同時に進行していると思います。あらゆる出来事は双方同時進行しているのではないのかという多角的視点をもって、教員としてできることを淡々と行動していこうと決意しています。

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