第2回 「仕事」episode4

教員の山下と申します。「仕事」については、「集中」することが大切であると思います。世の中には「集中」することに対して様々な本があります。それらの多くの情報は正しいと感じています。私も「集中」させる方法を使って子供たちのパフォーマンスをあげる指導を行ってきました。「集中」すると脳波はアルファ波になります。その状態で勉強や作業や運動をやるとパフォーマンスは上がる傾向にあります。しかし、全員がそうではありませんでした。逆にパフォーマンスが下がる子供がいるのです。その子たちを観察していますと一つの共通点に気づきました。マイナス思考なんです。つまり、「集中状態」を作り出すと自分が気になっていることにフォーカスしてしまうのです。それは、良い悪いではなくです。「集中」を作り出す以前にはプラス思考が大前提であるということが分かりました。具体的な例を挙げますと、得意な数学は上がるのですが不得意な国語な下がる現象がありました。つまり、「集中」することによって得意な面にも不得意な面にもフォーカスしてしまったということです。それが、大きな落とし穴でした。「集中」することはいいことだと思い込んでいました。そうではない面もしっかりとあるのです。良い面があるということはその分悪い面があるということを教えられ気づかされました。だから、どうでもいいからプラス思考!それが一番早くて良い!ということがわかりました。「集中」する以前を大切にすることです。「集中」は素晴らしいですがその使い方を子供たちから教えてもらいました。「仕事」は「教えるからこそ教えられる」そう確信しております。

3コメント

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  • 佐古田 尚宏

    2018.03.05 01:33

    前回はご不在だったので寂しかったですよ。 山下さんにお会いしたかったです。
  • これは現場で教育者として真摯に向き合っておられるからこその気付きですね!読者に気付きを共有して頂き、有難うございます。
  • 初代失敗王

    2018.03.04 14:02

    ものすごく後ろ向きな子も、とても集中力が高い! というお話ですね。なるほど、目から鱗です。