元川 「何のために仕事をしていますか?」
皆さん、何のために仕事をしていますか?
お金のため。
生活していくため。
家族のため。
はたまた世の中のため。
色々あるとは思います。どれが駄目でどれが良いというのはないと思います。それぞれがそれぞれの立場で仕事をしているんですよね。それで世の中は回っています。
仕事をしますと労働の対価である「お金」がもらえます。そして人間が生活していく上で「お金」は必ず必要となってきます。
誰かが言いましたが、「人間は仕事を通じてのみ成長できる」と。人間成長のために仕事をするという考えもあるとは思います。
ただどの考えも、全ては自分が出発点。大量消費社会の象徴である「お金」とか、自己啓発的な「人間成長」とか。どうしても求めざる得ない環境です。
では、こう言い換えてみてはどうでしょう。
「仕事をさせていただいている」と。
こう言った瞬間「公器性」が生まれてきはしませんか?
それぞれの仕事は社会の歯車の1つ。自分の歯車が動くことによって、自動的に隣り合った歯車は動いてくれます。初動は力が必要でも段々と微力でも動いていきます。お隣同士、もしくはもっと大きな周りの歯車が、自分の歯車を動かしてくれます。
自分が少し調子が悪くても、周りの歯車が助けてくれる。助け合って社会が成り立っています。
昔の人は言いました。
「はたらくとは傍(はた)を楽(らく)にすること」と。傍とは周りのこと。自分の働きで周りの人々を楽にさせることなんでしょうね。
今の時代は、同業他社を蹴落とし、同僚を出し抜き、高級取りになり、出世することが勝ち組なんだとか。
他人と比較している時点で、「真の負け組」なんじゃないだろうか。
【第2回 仕事 episode9】
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