元川 「過労死と週休七日」

「過労死と週休七日」

先週、ある国会議員が過労死遺族からの質問に対して「週休七日がいいふうに聞こえますが、、、」と発言。過労死遺族らは反発し、議員も発言を撤回し謝罪したとのニュースが流れました。
この過労死。大きく分けて2つあります。
①過度な労働からくる疾患(心臓発作など)による死
②過度な労働において精神的苦痛からの自殺
どちらも過労死ラインである残業80時間/月をゆうに越えて労働させられ、また業務的ノルマの達成への強要や、他の人員の穴埋めをせざる負えない環境から、肉体的・精神的苦痛を長時間与えます。
ただ、こうやってクローズアップされるのは、亡くなった場合のみ。多分想像するに、大多数の方は、その環境の中でも亡くなっていない、何とか生きている。そうなると、過労死には当然認定されませんので、過労による労災が下りるかどうかぐらいになってしまいます。
日本人は世界的に見ても働き過ぎだと言われています。長時間働くことが美徳とされる風潮も。長時間労働が無ければビジネスが成り立たないのであれば、そもそもビジネスモデル自体が間違っている可能性も、今後は考えていかなければならないでしょう。
その一方で、命を懸けて仕事に取り組むということも少なくなってきてしまったのかなぁと。
義務感で仕事を行うのではなく、好奇心で行う。
仕事=遊び
のような感覚で仕事をしている人は、いくら長時間になろうとも、いくら会社から精神的プレッシャーを掛けられても、ゲームをクリアするように、愉しみながら乗り越えてしまうのではないでしょうか。
そうすると本当の労働裁量制が活きてくるのでは?
国が働き方を決めること自体、間違っていると思います。

【第2回 仕事 episode10】

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