元川「仕事と金銭」

神は仕事に金銭という対価を与えて下さった。金銭という対価が発生しないものは、仕事に非ず。それはボランティアと呼ばれる。
ボランティアとは、まさに奉仕。無償の行動。
それに対し、仕事は何だ?
金銭を得るために仕事をするのか?
人間が生活をするためには、必ず金銭が必要となってくる。その金銭を得るもっとも身近な方法が仕事である。
逆に、仕事を頼む方の立場の者はどうだ。労働への対価を金銭以外で提供することは、今の現代では難しい。金銭以外のもので労働の対価を提供するものなら、労働組合が黙っていない。
こう考えると、仕事と金銭は切っても切れない関係にあるのだ。
生活するためには金銭が必要
仕事をして金銭を得る
これは免れない事実ではあるが、だがしかし、仕事をする上において、「金銭のため」と位置づけていいものだろうか。
結果的には「金銭のため」となるのだろうが。
本来は、先義後利。
先に仕事の意義が来るはずである。
そして自分の持てる力を出し切った結果、対価である金銭が得られるのである。

ここに今の日本、いや世界の問題点があると感じるのだ。
世界で資産を有しているトップ100人の総資産と、世界70億人の資産がない人々の下から数えて、半分の35億人の総資産が、同じ金額になるという事実。
しかも、年々富の集中が激しさを増している。
これは日本でも同じ現象が起きている。
毎日の生活をするので精一杯。
世帯の預金の総額が100万円も満たない。
年金も当てに出来ず、老後破産もやむなし。
このような環境で「先義後利」など、実行出来るはずかない。
大衆にならず、自己を持つ。
このような時ほど、時代に流されない読書が必要ではないか。

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