佐藤孝一「友よ」

「友よ」 執行草舟著

東洋、西洋を問わず時代の荒波にさらされても残ってきた「詩」を中心して話しを進められている本です。
「詩」と聞くと、どうしてもよく分からない、難しいと思われると感じます。私も最初、「詩」はよく分からないと思い、避けてきました。ただ、読みだすと止まらなくなります。なぜなら「こうゆうことだったのか」とつい言葉に出したくなる所ばかりだからです。
何回か読んでいるのですが、どうしても文章を理解しようとする方向に走ってしまい行間を読めていません。
ただ、ほんの少しこのようなことなのかなと感じる部分も出てきました。以下に感じたことを書きます
私の場合人間のみを観て生命を考えます。但し、著者は、東洋、西洋の「詩」を通して、宇宙全体を生命として考えていると感じます。宇宙の一部である人間も、宇宙全体の生命の流れの一部として考えているのではないかと。つまり、万物で起こるあらゆることを生命現象として考え、高い位置から人間を観ていると感じます。
最後に、本の帯に書かれている文章を紹介します
「ぎりぎりに生き方に疲れたら~だから詩がある。文学がある」
一度手に取って、読んで頂きたい本です。

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