「憧れ」の思想 執行草舟著


今回は、「憧れ」の思想を紹介します。

「憧れ」、見聞きしたことのある言葉であると思います。似たような言葉で「夢」もあります。今は、「夢」と「憧れ」を混同していると思います。この2つは大きく異なります。

「夢」とは欲望からくる言葉であります。「憧れ」とは自分の肉体よりも大切な「何ものか」のために自己の命を捧げるものであります。つまり「夢」とは自分の命が一番大切であると考えるものであり、「憧れ」とは自分の命よりも大切なもののために生きることであると。まさに「武士道」に通じる考えであると思います。

さらに、本書の中で、著者は「憧れ」に向かう生き方の力になるものとして以下のことを言われています。
~以下抜粋~
人生は、思いっきり生き切れば、失敗でいいのだ。こうした覚悟を、人生にもたなければならない。人間の生命は、ただ挑戦を繰り返すことだけが尊いのである。失敗を恐れ、躍動を止めることが最も悪い。
~中略~
もちろん失敗をしていいなどと思ってはならない。それでは本末転倒となる。失敗を恐れないことが重要なのだ。そして、結果としての失敗は必ず憧れへ向かう力となる。

最後に本の帯に書かれている言葉を紹介します
「人間の希望が渦巻いているのだ。我々が生きる根源が直立しているのだろう。読み終わったとき、星が降ってくるに違いない」

読んでいただきたい一冊です

佐藤孝一



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