告白を見た


映画より、著者(原作者)からの告白であり警告の様に受け取った。特定の誰かに向けたメッセージだ。

他者を傷つける人を生み出すのは簡単である。
あなたの子供の心を想像せず、決して触れる事なく自らの視点だけで物事を語れば良い。お父さんの理想を大上段から語り、母はどれだけあなたのために頑張っていると力説すればいい。そして子供のした行動がどんな動機に支えられた行動なのかと考えず、気に入らなければ殴れば良い。そして「あなたのためよ」などと、つじつま合わせの苦しい言い訳をすれば良い。心の耳を塞ぎ自分は無関係で悪くないと自分を守ればいいのである。

心から向き合ってくれる大人のいない子供達は
時が止まり、子供のままになる。愛を求め、誰構わず他者にすがる地獄の餓鬼になるだろう。
孤独で、思い込み、怨み、破壊の連鎖に生きる。
自分以外の現実はない。
どこまでも自分しかいない。
愛を求める渇きに溺れている。だけど、溺れているとは自覚出来ぬ、そうとは知らぬ、あなたから断絶された永遠の赤子が今も叫んでいる。親には愛されていたと自分に言い聞かせているのだろう。愛されてはいないと知ることは恐ろしい。しわ寄せの最終地点は弱者の中の弱者。魔人の誕生である。


私の周りでも、報われない子供達を救いたいなどの声を聞いた。
命をかけ、その言葉を吐いているように私には見えない。

親の代わりは誰にもできぬ。
あなたは命をかけれるか。
命をかけた真心でしか闇は晴れない。


佐古田

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