元川「暴力」
暴力。
良いか悪いかで言えば、殆どの人が悪いと答える。
ここに「常識」という落とし穴がある。
では、何故暴力は悪いのか?
自分が暴力されたら嫌だから?
法律で決まっているから?
力の誇示するのはスポーツであって、暴力は自己満足でしかないから?
強い者が弱い者にするのが暴力だから?
色々あるだろうが、では考えてみよう。
人間が言葉を持たなかった時代の、争いの解決方法は何か?
暴力という、力の差が争いの唯一の解決方法だったのではないか。
その時代には、暴力は正しい行動だったはずだ。しかし現代は、悪い行動となっている。
ということは、この暴力が正しいとされる時代が来てもおかしくないということでもある。
現代は、言葉があっても、言葉が通じない場面が結構あるのではないか。暴力が正しいとされる時代が来ているかもしれないと感じる時がある。
だって、そうだろう。テレビドラマでも、映画でも、漫画でも、テレビゲームや、スマホゲーム等、身近なメディアは暴力的なものばかりではないか。
バーチャルな世界は暴力に満ち溢れているのに、現実世界だけが暴力は悪いとされている。
おかしいとは思わないか。
暴力が本当に悪いと思うなら、もう昔の言葉が通じない時代に戻りたくないと思うなら、それは僕らの手で変えて行くしかない。
言葉という表現を使って。
「本」がその役目になるのではないだろうか。
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